日本テレビは、2021年9月20日、同局で大晦日恒例となっている番組『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!絶対に笑ってはいけないシリーズ』について、15年目を迎える本年は、休止するとの発表をしました。
15年という節目となる年であったので、年末の楽しみとして待っていたファンからすると、どんな企画になるのか、期待していたところに残念な知らせとなってしまいました。
NHK紅白歌合戦の裏番組として、2010年から11年連続で民放の視聴率1位を記録していたという、驚きの人気番組ですが、休止の理由についてはいろいろな憶測も流れているようです。
また、芸能界、一般のファンの間でも様々な反応が見られますのでチェックしてみましょう。
『笑ってはいけない』2021-2022が休止になる理由。BPOが影響?
『笑ってはいけない』の休止が発表されたのは、2021年9月20日。
実は、その前の8月24日に、BPO(放送倫理・番組向上機構)の「放送と青少年に関する委員会(青少年委員会)」が、「痛みを伴うことを笑いの対象とするバラエティー」に関して、審議入りするということを公表していました。
そのため、笑ってしまった芸人さんを叩いて視聴者の笑いを誘うという企画である同番組の存続が危うくなり、休止に至ったのでは、という憶測が流れています。
これに対し、日本テレビの杉山美邦社長は9月27日の定例会見で、休止の決定とBPOは全く関係ない、との説明をしました。
確かに、視聴者の側から見ると、1か月前にBPOからそのような話があっての、休止決定なので、影響があったのではと思ってしまいますね。
ちなみに2021-2022大晦日は、『笑ってはいけない』のDNAを継ぐ、新たなお笑い特番を6時間の生放送で企画しているようです。日本テレビとしては、新たに大晦日の目玉となるようなバラエティー番組にしていきたいところですね。
『休止の理由はBPO』説に、ダウンタウン松本人志が本当の理由を語る
一方、そのような噂が広まっていることに対して、ダウンタウンの松本人志さんは、BPOは関係ないという説明をされています。
コロナの感染対策などを考えると、人との接触を減らさなければならないとか、クオリティーを下げてまで続けなくてはならないのか、という葛藤があったようですね。
そもそも、これだけ大きな特番なので、ずっと前から準備は始まっていて、8月のBPOの話が出る前の3月くらいには、休止の話しになっていたとのことです。
理由としては、コロナもありますが、出演者の体力的な問題もあったと話されています。
また、番組の合田プロデューサーも、50歳を過ぎても過酷なロケに付き合ってきてくれていた出演者に対する感謝を述べ、長く放送を続けることができたのは、出演者の強靭な精神力のおかげ、としています。かなり体力的にきつい現場だったのですね。
松本人志さんは、世間でBPOの影響があったのではと言われているので、逆手にとって、BPOのせいで休止になったということにしよう、と笑いに変えるような発言もされています。
これらの理由もごもっともですが、3月に休止が決まっていたのなら、発表が9月というのは遅いなーという印象はありますね。
『笑ってはいけない』2021-2022休止に、芸能界やファンの反応は?
『笑ってはいけない』2021-2022の休止決定に、芸能界の方や、ファンの間ではどのような反応があるのでしょうか。
落語家で、コメンテーターとしても活躍されている立川志らくさんは、痛みを笑いの要素とすること自体を隠していってしまうことに難色を示しています。痛めつけて笑いにすることを真似しようとする子供が出た時に、それをしてはいけないよと親が注意するのが教育であるべきとしていて、休止という形で、無くしてしまうのは教育上、逆効果だとも話されています。
ツイッター上で一般の方々の反応は、
『蝶野ビンタだけはやってくれへんかな。あれ視聴者にとっては除夜の鐘やねん。BPOが理由で止めた訳じゃ無いって事をこれで証明もできるやん?』
『「笑ってはいけない」のどこが笑えるのかわかりません。 過去に傷を持ったタレントをいじったり、バカなことをさせるのが面白いですか?』
『昔のように「やりすぎ」なネタは難しくなるように思う』
『年越しそば吹き出しながら見る楽しみがなくなった』
『紅白と笑ってはいけない をいつも交互に観てたので〜 今年は寂しい大晦日です』
と、惜しむ声が多いですが、笑いの取り方に不快感や疑問を持っていた人も一定割合いる感じはしますね。
今年の大みそかは、『笑ってはいけない』を継ぐ特番がどのようなものになるか注目ですね!
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