1億2千万円のチェロ、グランチーノのオーナーはココイチの創業者?

2021年10月5日の『芸能人格付けチェック』では、一流芸能人と言われる人たちが、食と芸能にまつわる第1~第6のチェックで、本当に一流なのかを試されました。

第2のチェックでは、チェロの名器『ジョヴァンニ・グランチーノ』と、音大生から借りてきたチェロの演奏を聴き比べ、どちらが『ジョヴァンニ・グランチーノ』を当てるというチャレンジが行われました。

『ジョヴァンニ・グランチーノ』は、イタリアの有名なヴァイオリン、チェロの製作者で、番組で使われたのは、市場価格が1億2千万円にも上る高価な品でした。

演奏者も、一流チェリストの村岡苑子さん。

チャレンジ抜きで、贅沢な演奏になりましたね。

ところでこの高価なチェロの持ち主は、いったい誰なのでしょうか。また、チェロの名器の世界もちょっと調べてみましょう。

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チェロもやっぱりストラディバリウスが高価!20億円の価値がある物も

ヴァイオリンでは、素人の私でもストラディバリウスが高価というのはよく聞きますが、チェロも、ストラディバリウスが高価なようです。しかも、チェロの方が希少性が高く、最高レベルのものはヴァイオリンより高額な値が付きやすいとのこと。

一番高価と言われているのは『デュポール』と名付けられたチェロで、約20億円だそうです。これは、デュポールという名チェリストが使っていた、ストラディバリウスのチェロで、ナポレオンがふざけてつけた傷が残っているという代物だそうです。

ちなみにストラディバリウス、という呼び名は、楽器に付けられたラベル名から来ているようで、製作者はストラディバリさんです。

『 芸能人格付けチェック 』で使われた『グランチーノ』は、製作者の名前そのものです。1億2千万円の市場価格があるというのは、1694年に制作された名器だそうです。

同番組では、以前にも、チェロの聴き比べがあり、チェロ五大名器の一つとされる、『マッテオ・ゴフリラー』が登場しました。こちらも製作者の名前ですが、この五大名器、というのが、ネットで調べても出てこないので、あまり一般的に言われているものではなさそうです。しかし、ストラディバリウスやグランチーノのチェロもきっと入っているでしょうね。

1億2千万円のチェロの持ち主はカレーハウスCoCo壱番屋の創業者?

今回使用されたチェロは、『ジョヴァンニ・グランチーノ』の1694年に製作されたもの、とのことなのですが、こちらのオーナーは誰なのでしょうか。

1694年の『ジョヴァンニ・グランチーノ』が演奏に使用されたコンサートなどを調べたところ、新倉瞳さんというチェリストの方が演奏されているものがありました。

新倉瞳さんも、大変有名なチェリストで、現在はスイス在住で、世界を舞台に活躍されている方です。

新倉さんは、現在、このグランチーノのチェロを、宗次むねつぐコレクション』から貸与を受けて演奏に使用している、とのこと。(ただし、格付けチェックで使用されたものと一緒かどうかは分かりませんでした)

そして、この『宗次コレクション』というのが、カレーハウスCoCo壱番屋の創業者、宗次徳二さんが、才能溢れる音楽家や、国際コンクールに挑み続ける若手演奏家のために名器を収集し、貸与するためにしているコレクションなのです。

宗次さんは現在『ココイチ』の経営からは一切身を引き、こういった活動に力を入れられているようです。素晴らしいですね。

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宗次徳二の音楽・スポーツなどへの支援活動や恵まれない人々への寄付

宗次徳二さんは、一代で『ココイチ』をカレー業態ではトップの全国チェーンを築きましたが、経営に携わっている間は、友人を一切作らず、経営者としての仕事にまい進されたそうです。

高校生の時にクラシック音楽に触れて以来、クラシック音楽好きになり、引退後はNPO法人イエローエンジェルを設立し、芸術・スポーツ・起業・福祉活動など幅広い分野で、支援・助成事業に励まれています。

2007年には、28億円の私財を擲って『宗次ホール』という音楽ホールを建設しました。

そして前出の宗次コレクションでは、ストラディバリウスのヴァイオリン、チェロをはじめ、約30挺の名器を保有し、演奏家支援を行っています。

五嶋龍さん、葉加瀬太郎さん、宮本笑里さんといった有名演奏家に対しても貸与を行っています。

一心不乱に経営に打ち込んだ後は、利益を自分だけのものとせず、社会に還元するというのは、経営者の鑑ですね。日本ではなかなかそういった方は少ないと思います。これからも宗次コレクションの名器を奏でて感動を与えてくれるような演奏家が育っていくと良いですね。

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