VRアーティストとして有名なせきぐちあいみさん。テレビにも出ることが多くなり、その活躍ぶりが認知されるようになってきました。
2021年3月には、作品が1300万円で落札された時も大きな話題になりました。
ところで、以前は歌手として活躍し、現在に至るせきぐちあいみさんですが、芸能界でお仕事をされる前の一般人の時に、テレビのインタビューを受け、その回答が話題になったことがありました。
※せきぐちあいみさんの経歴についての記事はこちら。
※せきぐちあいみさんのVRアート作品が1300万円で落札されたお話はこちら。
女性専用車両についてのインタビューで「私は特にどこでもいいです」
それは、2005年のことです。
JRの電車で、痴漢対策として、朝の通勤時間帯に女性専用車両が導入されるようになった時期でしたが、JR八王子駅で、女性専用車両についての、女性客の声ということで、女性利用客へのインタビューがされました。
その時に、中年女性と思われる方々数名へのインタビューでは、「心強い」「今まであったらいいなと思っていた」「安心」といった回答がされていたのですが、その中で一人、若くて清楚な印象の女性のインタビューが映され、「私は特にどこでもいいです」と回答したのです。
これは一部のインターネット民の間で話題となりました。痴漢に遭う確率が比較的低そうな年齢層の女性は女性専用車両の存在を喜び、一方若くて容姿がいいと言われそうな女性はそれほど関心がない、というのが現状であると捉えられ、インタビューに答えていた中年女性と思われる方をからかうような対比で面白おかしく取り上げる人が多くいました。
痴漢に悩む女性には笑えない状況でしたが、特に当時はそういうことが笑いのネタにされてしまっていたのです。
気になる方は、検索サイトで「女性専用車両」「インタビュー」で検索してみて下さい。
せきぐちあいみが「どこでもいいです」と答えたのはなぜ?真意は?
実はそのインタビューで「私は特にどこでもいいです」と答えていたのが、せきぐちあいみさんだったのです。その当時は、芸能界でのお仕事はしておらず、完全に一般人としてインタビューを受けたのです。
後に「仕込み」を疑う声もあったのですが、ご本人は否定されていますし、実際に芸能人としてメディアに出るようなお仕事をされるようになったのは数年後のことです。
せきぐちあいみさんが歌手として活動をされるようになると、あの時のインタビューの女性だ、ということでも話題になりました。そのことで改めてインタビューを受けることなども増えていきました。
その中で、あのインタビューでせきぐちあいみさんがなぜあのように答えたのか、真意が語られ、それは聞けばなるほどな、となる内容だったのです。
まずインタビューで聞かれたのは『今日から女性専用車両がはじまりましたがどこに乗りますか?』という質問であったこと。
それに対して、せきぐちさんが日ごろから考えているのは、女性専用車両ができても、常習犯は形を変えて痴漢を続けて、痴漢はなくならないだろうから、自分はどの車両でも構わない、ということだったので、素直にそう答えた、ということです。
せきぐちさんは、痴漢によく遭う方だったので、ご自分なりの抵抗をされていました。相手に肘打ちをしたり、睨んだり。それで大体の犯人は次の駅で降りてしまっていたそうです。
自分で2回ほど犯人を捕まえたこともあるそうですが、冤罪にしてしまうのも怖いので、簡単にはできないとも話されていました。
自分はどの車両でも構わないけど、抵抗する勇気が出ない人が多いのも知っているので、女性専用車両の必要性はよく分かっている、ともコメントされています。
…という感じで、駅でのインタビューの一言だけを切り取ると、女性専用車両の意義を否定してしまうかのような印象を与えかねなかったのですが、その後のご本人の説明を聞くと、真意があったことが分かりますね。
女性専用車両インタビューはせきぐちあいみにとっては転機?
話題となった女性専用車両インタビューは、せきぐちあいみさんが18歳の頃のことでした。
当時、2ちゃんねるでは話題になったそうですが、ご本人は気にしていなかったそうです。数年してから、おもしろ画像などをまとめたアプリが出たことでこの話題が再燃し、すでに芸能活動をされていたせきぐちあいみさんのツイッターが盛り上がった、という経緯になりました。
このインタビューのおかげで、せきぐちあいみさん(当時は関口愛美)の名前を覚えてもらえることが多くなり、それをきっかけにお仕事がもらえることもあったそうです。
この出来事をパロディにしたCMにご本人が出演することもありました。(企業向け電話サービス「ナイセンクラウド」のWebコマーシャル)
せきぐちあいみさんの今のお仕事にはつながっていないかも知れませんが、一時は、名前を知ってもらうきっかけになる、特別な出来事になっていたのですね。
今の活躍ぶりを見ると、やはり「持っている」ということになるのでしょうか。
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