2021年9月29日、中田敦彦さんが自身の人気YouTubeチャンネルで、小池百合子さんについてまとめた動画を投稿後、数時間で削除してしまうという出来事がありました。
その動画の内容は、小池百合子さんの経歴詐称などについて、エジプトのカイロ大学留学時代を知るという方などへの取材をもとに、石井妙子さんというノンフィクション作家の方が書かれた『女帝 小池百合子』という本の解説が中心となっていました。
私はたまたま観ることができましたが、これを観たら小池百合子さんを支持できなくなるのが普通だろうなと思える内容で、ちょっと過激に感じましたが、時代を追って、小池百合子さんの歩みを非常にリアルにまとめているとも思えました。（関連記事）
そしてあれから約10日後の10月9日、
『【リーダーの条件①】カリスマ性も能力もいらない！元スタバCEOが説く、リーダーに不可欠な要素とは！？』
というタイトルの動画を投稿し、YouTube活動再開となりました。
その動画は、10月10日に第2弾も公開され、小池百合子さんの動画とは全く関係のないものでしたが、その2本の動画の中で、小池百合子さんの動画を削除した理由について触れていました。
中田敦彦が『女帝小池百合子』の動画を削除するまでの経緯
そもそもこの動画削除が話題になったのは、自民党総裁選をメディアが大きく取り上げていた頃に発端があります。
中田敦彦さんが、自民党総裁選についてのリクエストが多かったため、ということで、総裁選に立候補していた河野太郎さん、岸田文雄さん、高市早苗さん、野田聖子さんについての動画を投稿したところ、大きな反響がありました。
その動画では、それぞれの候補者について、意外に思えるような面についても深くえぐっている印象があり、候補者によっては、「この人はやばいな」と感じてしまうような内容も個人的にはありました。
その反響を受ける形で、野田聖子さんの動画の次に、ついに小池百合子さんについての動画を投稿されました。上でご紹介したように、『女帝 小池百合子』という本に基づいてお話が進められましたが、小池百合子さんの経歴全般が、虚飾に満ちていると思わざるを得ない内容でありつつも、よくもここまで渡り歩いてきたなと感心するような展開でした。
しかしその動画が投稿されて数時間後、突然動画が非公開となり、中田敦彦さんのメッセージが代わりにアップされました。内容は以下の通り。
数時間前に投稿した動画は非公開にさせていただきました。 自分自身で内容を吟味したうえでの判断となります。ご心配をおかけして申し訳ありません。 一週間ほどお休みして、10月9日土曜日からまた投稿を再開させてもらいます。 よろしくお願いします。
『中田敦彦のYouTube大学 – NAKATA UNIVERSITY』2021.9.29投稿メッセージ
この出来事をメディアも報じ、「圧力か」などと憶測も飛び交いましたが、メッセージの通り、2021年10月9日には、今まで通りの教育系の動画の投稿を再開しました。
動画で紹介された『女帝小池百合子』のやばい内容
動画で紹介された内容をまとめてみます。
小池百合子さんは、兵庫県の芦屋という有名な高級住宅街のエリアで育ちましたが、実は芦屋の平均的な家庭ほど裕福ではなかった。
お父様は「石油商社の経営者」とされていますが、実際は、売れ残りの石油を転売する商売で、業況はいつも苦しかった。しかし、時にはハッタリをうまく使い、どんどん仕入れ先の開拓などをしていった。
お父様がカイロに仕事で行くようになったため、小池百合子さんもカイロに行き、留学。しかし勉強はあまりせず、身の丈に合わない好立地のアパートに住み、現地駐在の日本人商社マンなどを家によく招き、顔を売っていた。
留学していたカイロ大学は、卒業するのが非常に難しいと有名ですが、小池百合子さんは、あまり勉強せずに留年をしていたそう。現地で付き合いのあった日本人の証言では、小池百合子さんは卒業をできていないとのこと。しかし本人は首席で卒業、と自称し、日本に戻り、テレビキャスターや政治家への道を猛スピードで上っていった。そこではお父様譲りの、自分を売り込むうまさが最大限に生かされた。
・・・といった内容でした。動画は2本立ての予定で、第2弾で、その続きを話すことになっていました。
中田敦彦さんの磨き抜かれたトークに、演技も挟み、面白おかしくも、初めてこの話を聞く人にとっては衝撃的な内容となっていました。
YouTube活動再開後、最初の動画で中田敦彦は削除の理由を解説
この動画削除の後、2021年10月9日には、これまで通り、自己啓発、教育系の動画を投稿されました。こちらも2話構成になっていますが、どちらの動画でも、小池百合子さんの動画を削除されたことにまつわるお話をされました。
まず、10月9日の第1弾では冒頭でこのように話されています。
『政治にかかわる動画が凄い続きましてね。
いよいよ岸田内閣発足、なんてことで、ありましたねー。
で、すみません、小池百合子さんの動画を上げてすぐ下げたことによってですね、
圧力があったんじゃないかというお話で盛り上がっちゃったんですけど、
そういうことじゃないんですよね。
面白くなると思って作ったんですけれども、よくよく考えてみたら、
今回ちょっと過激だったかな、と思って、一回やめようと。
カッカなってたんですよ。僕もねー。
総裁選の動画がワーっとあがったもので、もっと行ってやれってね。
ちょっと待てよと自分自身で身を振り返って、一回休憩して、
もう一回今自分の興味のあることを動画にしてみようということで、
今回やらせて頂きます』
という感じでした。自分のやりたいことから外れて、盛り上がったのでつい行き過ぎてしまったという反省のようです。そして第2弾動画の終盤では、
『中田が登録者数を増やそうが、再生回数を増やそうが、関係ない。
中田にはその力で、みんなのために貢献する人になって欲しいと全人類が願っているよね。
なので私は宣言します。皆様のために。
このYouTube大学を、学ぶって楽しいっていうミッションを届けるために、
これから毎週していきますし、これからも頑張って行きますよ。
その上で、悪口と自慢話、もう二度としない。
そこまで宣言して再スタートとさせて頂きます。これからYouTube大学楽しんで下さい』
・・・ということで、小池百合子さんの動画で、ネガティブな内容を取り扱い過ぎたという気持ちがあったのかなと思えました。また、登録者数も400万人を超えて、影響力を誇示したい気持ちが強くなってしまったことへの反省もあるように思えます。
楽しみにしている方にとっては、また通常通りの動画がアップされ始めたので、一安心というところだと思います。これからも注目ですね。
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