プロ野球、阪神タイガースのルーキー、佐藤輝明選手は、2021年オープン戦で大活躍し、セ・リーグ新人王の呼び声高い選手です。
レギュラーシーズンに入って、10試合が終わりましたが(2021年4月7日時点)、打率では.143と苦しんでいるものの、すでに2本塁打を記録していて、シーズンでは24本のホームランを打てる計算になりますね!(今年は120試合のため)
ルーキーで24本ならば、かなり有力な新人王候補になりそうですね。佐藤輝明選手が新人王を獲得すれば、阪神タイガースとすれば、2016年高山俊選手以来となります。
佐藤輝明選手はタイトルを獲れるか、またそのためにはどうすればいいのか、見ていきましょう。
佐藤輝明のプロフィール!新人王経験者の岡田彰布元監督と共通点多い
佐藤輝明選手のプロフィールです。
佐藤輝明(さとうてるあき)
生年月日:1999年3月13日(22歳。2021年4月時点)
兵庫県西宮市出身
血液型:B型
身長、体重:187㎝、94㎏
投球、打席:右投、左打
ポジション:三塁手、外野手
仁川学院高校卒
近畿大学卒
2020年 プロ野球ドラフト会議で、阪神タイガースからドラフト1位指名
父は柔道家・関西学院大学人間福祉学部准教授の佐藤博信
ツイッター、インスタグラムの発信は無し
佐藤輝明選手は、高校の引退間際に急成長した選手らしく、スカウトの目には留まらなかったそうですが、近畿大学の練習に参加した際に高評価を得て、進学しました。大学では、関西学生野球リーグで、通算14本塁打を放ち、二岡智弘さんが持つ、リーグ戦通算本塁打記録を更新する活躍。リーグMVPにも2度輝きました。
プロ野球ドラフト会議では、ソフトバンク、オリックス、ジャイアンツ、タイガースが競合し、見事タイガースが交渉権を獲得しました。契約金1億+出来高5千万、年俸1600万円と、さすがドラフト1位といった金額です。活躍次第で、数年で1億円プレーヤーも可能ですね。
ところで、阪神タイガースの、新人王経験者には、岡田彰布元監督がいらっしゃいますが、佐藤輝明選手といろいろと共通点がありますので見てみましょう。
佐藤輝明 | 岡田彰布 | |
出身 | 兵庫県 | 大阪府 |
学生リーグ本塁打 | 16 | 20 |
ドラフト競合 | 4球団 | 6球団 |
プロ入り後のコンバート | サード→外野手 | サード→セカンド |
…といった感じです。ちょっと強引ですかね。でも、やはり近い感じはあると思いますよ。新人王を獲得された岡田彰布さんとこれだけ共通点があれば、期待も高まりますね!
阪神・佐藤輝明の新人王への道。タイトル獲得なら、阪神で9人目
これまで、阪神タイガースでは、8人の新人王が生まれています。これは、セ・リーグでは最少…
歴代の阪神タイガース新人王を見てみましょう。
年度 | 選手名 | ポジション | 成績 |
2016 | 高山俊 | 外野手 | 打率.275、本塁打8 |
2007 | 上園啓史 | 投手 | 8勝5敗、防御率2.42 |
2001 | 赤星憲広 | 外野手 | 打率.292、盗塁39 |
1994 | 藪恵壹 | 投手 | 9勝9敗、防御率3.18 |
1992 | 久慈照嘉 | 内野手 | 打率.245、打点21 |
1980 | 岡田彰布 | 内野手 | 打率.290、本塁打18 |
1969 | 田淵幸一 | 捕手 | 打率.226、本塁打22 |
1955 | 西村一孔 | 投手 | 22勝17敗、防御率2.01 |
過去はこのような新人王がいました。佐藤輝明選手もこちらに名を連ねるといいですね。
注目の、今年度の成績ですが、まずオープン戦が素晴らしかったですね。12試合に出場、打率.302、打点9、本塁打6という活躍で、オープン戦では12球団最多の本塁打数を記録。
新人王の本命は広島の栗林良吏と言われていたところが、対抗馬として一気に注目を浴びました。矢野監督が、獲得に際して、40本塁打、40盗塁を狙える、と話すほどの才能を備えている選手と見ているだけありますので、一気に開花しそうな期待も持たせてくれますね。
レギュラーシーズンが始まって10試合が経過した現在では、打率.143、打点4、本塁打2となっています。打率では苦しんでいますが、やはり本塁打2は明るい材料です。
では、新人王を狙っていくには、これからどういった点をクリアしていかなければならないでしょうか。
過去10年間、両リーグの新人王を見ると、野手は5人。そのうち強打者タイプは、ヤクルトの村上宗隆のみ。投手の方が、新人王となると評価をされやすい傾向にあるようですので、相当アピールできる実績が必要になってきます。
オープン戦でのようなインパクトを、レギュラーシーズンでも残せるように、弱点を徹底して攻められても、早めに対応して数字を上げていかなければなりません。
阪神タイガースの先輩で新人王経験者の藪恵壹さんは、「清原和博さんが新人王を取った年が、31本塁打。それに迫る30本塁打が目安になる」と話されています。かなりハードル高いですね!でも、ライバルの存在も考えると、それくらいを目指していかなければならないのかも知れませんね。
佐藤輝明の新人王獲得に向けて、ラミレスが重要なアドバイス!
新人王獲得に向けて、まだ課題のある佐藤輝明選手ですが、元横浜DeNAベイスターズ監督のラミちゃんこと、ラミレスさんが、ご自身のYouTubeチャンネル『ラミちゃんねる』で、重要なアドバイスを送っています。
ラミレスさんによると、「彼は間違いなく将来スターになる選手」としつつも、技術的に気になる点を一つ挙げていて、そちらを解説されています。
それはバットの握り方。グリップのところで小指を余らせて、9本の指でバットを握るように持つこと。日本の若手選手の間では多くなっているようですが、目的は、ヘッドが長めになることで、よりボールを遠くに飛ばせるように、ということです。しかし反面、ヘッドが少し落ちて、バットコントロールが悪くなるそうです。
佐藤輝明選手は、10本の指でしっかりバットを持っても、パワーを十分伝えられるので、そうした方が、これからの好成績につながるだろう、とのことです。
さすがラミちゃん、着眼点が細かいですね。佐藤輝明選手、これからのバットの持ち方は変わっていくのでしょうか。そんなところも注目しながら、応援していきましょう。
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