銚子電鉄がなぜ電気を売るのか?特典や料金シミュレーションも

千葉県銚子市の銚子電鉄が、2021年10月1日より、銚子電力と連携し、『銚子電鉄でんき』として電力の販売を始めました

銚子電鉄と言えば、昨今、地方の不採算鉄道が廃線になっている流れの中で、同様に苦しい経営が続いている鉄道会社です。以前は、ぬれせんべいの販売で経営を助けようとする社長の取り組みが話題になりましたが、その社長から、2012年に顧問税理士であった竹本さんが社長になると、さらに経営改善のための様々手を打ち、話題になっています。

銚子電力は、銚子市内の風力と太陽光発電の電気を買い取り、市施設などへ電力を小売りしていますが、2019年から、電気料金の1%を銚子電鉄に寄付するプランなどで、すでに支援をしてきていましたが、今回は共同で電力小売会社を設立するに至りました。

銚子電鉄のこれまでの面白い取り組みや、実際に銚子電鉄でんきに加入するとお得なのかその他特典などあるのか、チェックしてみましょう。

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銚子電鉄のこれまでの取り組み。経営危機を様々な手で乗り切る

銚子電鉄の始まりは古く、1913年に元となる路線が開業しましたが、何度も危機を迎えながら、再生を図って現在に至っています。

2006年には、経営危機を脱するために、公式サイトで「電車修理代を稼がなくちゃ、いけないんです。」と掲載し、ぬれせんべいなどの購入を呼びかけ、存続を望む方々から、せんべいの注文が殺到し話題となりました。

2007年、ハドソンのゲーム『桃太郎電鉄』とのタイアップでラッピング車両が走りました。

2014年、銚子市の国道沿いに直売店『ぬれ煎餅駅』を開業

2015年、銚子電鉄線での命名権(ネーミングライツ)による駅名愛称の運用を開始。

2018年、スナック菓子『まずい棒』、駅弁『鯖威張る弁当』を発売。

2019年、企画列車『鯛パニック号』『鮪渡り号(つなわたりごう)』を運行。

2020年、自社制作映画『電車を止めるな!』を公開。

以上は一部ですが、面白いネーミングの商品や、経営危機を自虐して話題にするなど、奇抜で注目を集めるような企画を次々に打ち出し、実績にもつなげています。

コロナで観光客が激減している現在も、さまざまなアピールで乗り切ろうと奮闘しています。今回の銚子電鉄でんき設立も、存続のための次の一手という感じですね。

銚子電鉄でんきは安くなってお得?料金シミュレーションおためし

銚子電鉄でんきに加入すると、料金は安くなるのでしょうか

銚子電鉄電気のホームページから、料金プランごとに計算例が見られますし、さらにシミュレーションに進めば、今加入されている電力会社からの請求書に基づいて、銚子電鉄でんきに加入した場合の料金を計算することができます。

例として挙がっている料金は以下の通りです。

Sプラン(家庭向け):基本料金0円、従量料金26.4円/kWh(税込み、東京電力管内の場合)
 →3人家族の使用例では、年間約16,000円お得

Lプラン(事務所、店舗向け):基本料金0円、従量料金27.5円/kWh(同上)
 →ある飲食店の例では、年間約84,000円お得

動力プラン(マンション共用部、業務用設備向け):基本料金910円、従量料金は季節で変動
 →あるマンション共用部の例では、年間約21,860円お得

となっています。気になる方は、こちらから確認してみて下さい。

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銚子電鉄でんきの特典。加入者向けの特典と、銚子電鉄にできる貢献

銚子電鉄でんきに加入すると、料金以外に特典はあるのでしょうか

加入者向けには、銚子⇔外川の1日乗車券がプレゼントされます。ファンの方には嬉しいですね。

それ以外には、加入者に対する特典ではありませんが、銚子電鉄の経営支援に貢献できます、ということで、銚子電鉄を応援したい方にとっては、支援の気持ちを形にできるという効果があります。

具体的には、年間電気代約70,000円の方が銚子電鉄でんきに加入すると、銚子⇔外川を1往復させるだけの収入を、銚子電鉄が確保することができる、とのことです。

こうしてはっきり数字で分かると、自分が銚子電鉄でんきに加入したことで、どのくらい貢献できているか実感できていいですね。

沢山の人が加入して、銚子電鉄の経営を支えて、地域の足として存続させていけると良いですね。

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