J1鳥栖・金監督のパワハラ問題に協会、クラブ、選手、ファンの反応は

サッカーJ1・サガン鳥栖金明輝(キムミョンヒ)監督が、2021年6月26日に行われた練習で、選手に足払いをして転倒をさせた行為が行き過ぎたものであるということで、クラブから処分を受けていました。

処分が明けて監督はチームに戻っていますが、8月31日には、スポーツ報知が、少なくとも2018年のU-18監督時代からパワハラが常態化していたとする告発がサッカー協会に届いていて、関係者の証言もそれを裏付けていると報じました。

処分は6月26日の行為に対しては行われましたが、これまで行われてきたパワハラに対しては、どのような対応がされるのでしょうか。それぞれの関係者の反応などを見てみます。

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サガン鳥栖・金明輝監督のパワハラ騒動の経緯。足払いだけではなかった

サガン鳥栖・金明輝監督のパワハラが初めに大きく取り沙汰されたのは、2021年6月26日の練習で、ラフプレーをした選手に対して、手で押さえて足払いをして転倒させた一件でした。

この際は、すぐにクラブ側が選手・スタッフに調査をし、その後も第三者委員会を入れての調査も行われ、行き過ぎた行為であることを認め、監督はその後の3試合の指揮資格停止、8月9日までの練習参加停止という処分となりました。

それでこの件は終わったかに思われましたが、その後、日本サッカー協会に告発文が届きます。そこには、他にも暴力行為があることをクラブ側が把握しているにも関わらず、調査・対応が不十分であることが指摘されていました。

スポーツ報知の取材では、少なくとも2018年にU-18の監督を務めていた頃から、現在のトップチームで監督を務めているまでの間、「選手を殴り、突き飛ばし、胸ぐらをつかみ、人格を否定する」などの行為が常態化していたと、証言が得られているようです。

サガン鳥栖・金監督の行為に対してサッカー協会、クラブの対応は

サッカー協会は、6月の足払いの件については、サガン鳥栖からの報告は受けていますが、サガン鳥栖側が行った処分に加えて何かの処分を下すことはなかったようです。

しかし、今回は、サッカー協会宛に告発文が届いたため、サッカー協会からJリーグに報告を回し、リーグ主導で改めて実態解明に動き出す模様です。


一方、サガン鳥栖側は、6月の問題ではすぐに調査・処分に向けて対応を行いましたが、今回のサッカー協会への告発文の件について、9月1日現在のところ、ホームページ上で以下のような発表にとどまっています。

この度の、金明輝監督に関する一連の報道に関し、ファン・サポーターの皆様ならびにスポンサー様をはじめ、クラブに携わってくださる関係者の皆様には、多大なるご心配をおかけし、大変申し訳ありません。
弊クラブとしましては、現時点においてJリーグおよび日本サッカー協会からの詳細な連絡を受けておりませんので、正確な情報を把握したのち、今後、対応の必要性が出てくれば、誠意をもって迅速に取り組んで参ります。

株式会社サガン・ドリームス
代表取締役 福岡淳二郎

サガン鳥栖公式ホームページ2021.9.1ニュース欄

「対応の必要性が出てくれば」というところがちょっと消極的ですね。もう少し見守る必要がありそうです。

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度重なる不名誉な報道に、選手・ファンからの発信、対応は

今回の件に関して、発言のある選手・関係者を探してみました。

まず、2018~2019に在籍していた元スペイン代表FWフェルナンドトーレスは、金監督の指導に苦言を呈し、改善を求めていたとされていますので、比較的発言のしやすい外国人選手は、この頃から指摘をしていたことが分かります。

金監督とチームメイトであったことのある、元日本代表の佐藤勇人さんは、ご自身のツイッターで、「自分は選手だったから試合を見てれば選手と監督の関係性がわかる。試合中や途中交代の選手が監督に話をされている時の表情。選手が楽しそうにプレーしているかなど。途中で退団した選手のコメントや途中から加入した選手のプレー。明輝は素晴らしいチームを作っている。それが何よりの証明」とつぶやきました。

鳥栖の現役選手のツイッターをいろいろ見てみましたが、自分から発言している方はいませんでしたね。クラブから指導を受けているのかも知れませんね。


一方、ファンの間では、いろいろな反応があります。

『こんな状態だと、選手もやる気をなくす。「怒られないようにしよう」「ミスを報告したくない」。こうして『チームの雰囲気』も悪くなる。過去にパワハラによりうつ病になったけど、ほんときつい。変わってほしい。』

『気になるのは「足払い」事件の時に、クラブ上層部、監督、被害選手の3人で面談したところ。正直あまり望ましい対応とは言えない感じがします。』

『クラブ側6月の調査が甘かったのか。 「選手を殴り突き飛ばし胸ぐらを掴み人格を否定」して得た勝利は一時的で絶対に持続しない。』

『鳥栖サポって結構パワハラ肯定派なんだな…どちらかというと矛先が監督より告発した人物や選手に向かってるな』

『威圧や暴言無しで導くのが本当の指導力 真摯に受け止めるのがすべき事と思う』

ファンの声を見ると、さすがにパワハラは許さない、それは指導には当たらない、という見方が大半ですね。クラブ側の対応の不備を指摘する声もありますね。

以前はスポーツ界や一般社会でも当たり前にあったパワハラも、絶対にあってはならないもの、という認識が広まってきましたが、まだまだ根絶には程遠いですね。一つ一つこういった問題で反省していかなくてはなりませんね。

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