ラグビーを題材にした映画、ドラマ

ラグビーを題材にした映画、ドラマをご紹介します。40代半ば以上の世代は、やはり『スクールウォーズ』が最も印象に残っているのではないでしょうか。私も、小学生の時にこのドラマを見てラグビーはかっこいいな、と思い、高校でラグビーを始めました。この世代では、『スクールウォーズ』がきっかけでラグビーを始めた、という人はかなり多いと思います。

スクールウォーズ

1984年に放映されたテレビドラマ。設定では、神奈川県の川浜高校、というところが舞台になっていますが、モデルになった実話があります。それは京都の伏見工業高校。その頃は、全国的に非行や校内暴力が社会問題となっていた時期で、ドラマのオープニングでも、校内をバイクが走り回ったり、生徒が大人に暴行したり、窃盗したり、という場面が描かれていて、今からは考えられないような光景ですが、時代としては、そんなことが本当のあった頃です。

中でも荒廃がひどかった伏見工業高校ですが、ラグビーの元日本代表であった山口良治(ドラマでは、滝沢賢治)が赴任し、荒れたラグビー部に体当たりの指導をし、赴任から7年で全国優勝を成し遂げた、という話に基づいて作られています。

NHKの『プロジェクトX』にも取り上げられ、改めて感動を呼びました。その後、2004年には映画版も公開されました。個人的には、映画版の方が、『プロジェクトX』の内容に寄せている感じで、実話に近いのかな、という印象を持っています。『プロジェクトX』がどれだけ話を盛っているかにもよりますが・・・

実は、ドラマの『スクールウォーズ』には、続編の『スクールウォーズ2』がありました。しかしこちらは、1の登場人物を引き継ぎつつも、内容は完全にフィクションで、舞台は少年院でした。どんな内容か期待して観た当時の私は、1の感動を引きずっていたため、2の世界に入り込めず、すぐに観るのをやめてしまい、内容は覚えていません。ラグビーファンの間でも、2をちゃんと観た人は少なく、今となっては、気になって観てみたくなる作品ではあります

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ノーサイドゲーム

ラグビーワールドカップ2019開幕直前に放映されたドラマ。池井戸潤原作。主役は大泉洋、奥様の役には松たか子。日本最高峰の『プラチナリーグ』に所属する企業チーム『アストロズ』が優勝を目指して戦うドラマを描いています。設定は現実に近いですが、内容はフィクションです。池井戸潤らしい、スポーツの感動と企業のドロドロが入り混じった、ハラハラの展開が面白いです。

大泉洋演じる君嶋隼人は、トキワ自動車の社内での争いの結果、工場総務部長に左遷され、更に兼務ででラグビー部『アストロズ』のゼネラルマネージャーも任されます。アストロズは、日本トップのプラチナリーグに所属しながら、最下位争いをしているチームで、その存在自体、社内で問題視されているところでした。君嶋は持ち前のマネジメント力でアストロズの強化を図りつつも、社内の更なる争いに巻き込まれていくお話です。

実際に選手として出演している方々が、本物のラグビー選手で、しかもトップレベルでやられていた方々ばかり。アストロズの看板選手、浜畑譲を演じるのは、2014年まで日本代表キャプテンを務めた廣瀬俊朗。ラグビーの試合のシーンも多く流れますが、かなりリアルなぶつかり合いやボール回しをしています。実際に、激しい試合シーンで、怪我をする役者さんも多くいたようです。

インビクタス/負けざる者たち

2009年のアメリカ映画。1995年のラグビーワールドカップ南アフリカ大会が舞台になっています。

以前の投稿でも触れましたが、南アフリカは、ラグビーでは世界の強豪国でありましたが、アパルトヘイトという人種差別政策で国際的に孤立し、ラグビーでも国際試合を禁じられていました。1991年にアパルトヘイトが撤廃され、国際舞台に戻って初めて参加するワールドカップが、南アフリカ開催となりました。

南アフリカでは、ラグビーは白人のみで楽しまれていたスポーツで、白人による黒人抑圧の象徴でもありました。黒人の間では、ラグビーワールドカップを歓迎しない空気が強かった状況でしたが、マンデラ大統領はラグビーを国民融和のシンボルにしようと、ワールドカップ優勝に向けて、代表チームの応援を続けます。

結果、南アフリカが優勝し、白人、黒人の壁を越えて国民が歓喜に沸きました。優勝インタビューでのピナール主将のスピーチなども感動を呼びました。

そんな南アフリカの優勝までの軌跡を描いた映画です。モーガン・フリーマンマット・デイモンの好演もあり、非常に感動的な映画です。

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不惑のスクラム

2018年にNHKの『土曜ドラマ』枠で放映されたドラマです。安藤祐介原作。高橋克典主演。

高橋克典演じる丸川良平は、妻と子のあるサラリーマンでしたが、ある日、痴漢に間違われ、犯人扱いしてきた男性ともみあい、誤って死なせてしまう。妻に離婚を申し出、服役を終えたものの、社会に復帰できず死に場所を求めて歩いた川原で、中年ラガーマンのチームと出会い、ラグビーを始めるお話。

様々な事情を抱えつつ、ラグビーを通して出会ったメンバーとの交流を通して、自分を見つめなおし、前に向かおうとする過程が描かれています。

生きてこそ

1993年に公開されたアメリカ映画。内容は、ラグビードラマとは言えないものですが、ご紹介します。

1972年にアンデス山脈で実際に起こった実際の飛行機事故が元になったお話です。ウルグアイのラグビーチームがチリへの遠征のため、家族、知人も乗せて飛行機で向かいますが、山中で墜落します。

厳寒の中、16名が生き残り72日の後に生還した奇跡を描いています。想像するような「奇跡の生還!」という感じではなく、極限の中で究極の選択を迫られる中、苦しみぬいて生き残る様子が生々しい映画です。

あまりの内容に、これは本当にあったことなのか!という声も多かったようです。

『われら青春』『あさひが丘の大統領』

1970年代の青春ドラマ2本。50代以上の方なら分かるかも知れませんが、私は残念ながらその世代ではなく、内容はよくわかりません。『われら青春』は中村雅俊『あさひが丘の大統領』は宮内淳主演。

あの頃は、意外とよくラグビーが青春ものの題材になりやすかったようですね。

今はベテランとして様々なドラマ、映画に出ている俳優さんたちの、若々しい姿を楽しむことができるので、興味がありましたら、DVDなどで観てみましょう。

とまあ、まだまだ漫画なども探せば出てくるのですが、今回挙げたものが、人によっては思い出せるような範囲になるかと思います。まだ見ていないものがありましたら、是非どうぞ!

ラグビー
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