2021年に予定されていた女子ラグビーワールドカップが、2022年に延期されることが決定しました。ワールドカップでの好成績を目指して、日本代表も更なる成長の機会を得た、と気持ちを切り替えて準備に当たっています。
そんな中、現在女子ラグビー日本代表の3選手が海外ラグビーに挑戦中です。
加藤幸子選手はイングランドプレミアリーグのエクセター・チーフス
鈴木彩香選手はイングランドプレミアリーグのワスプス
平野恵里子選手はスペイン1部リーグのコルテバ・ココス
で活躍しています。2021年3月の、それぞれの選手についてのレポートをお送りします!
加藤幸子は2本目のトライをスコア!3月は3試合に出場
加藤幸子選手は、イングランドプレミアリーグのエクセター・チーフスで活躍中。
今シーズン17試合中13試合に出場しています。特に体の大きな選手が務めるポジションであるプロップで、欧州の選手に混ざってこれだけの試合に出場できるのは素晴らしいことです。
3月のエクセター・チーフスの戦績と加藤幸子選手の出場記録は、
対ワスプス 31-29 勝ち
加藤選手はフル出場。スクラムで相手を押し込み、有利なゲーム展開に貢献。ボールにもよく絡み、試合の実況では「ケイトウ、ジャパニーズダイナモ!」と呼ばれていました。「ダイナモ」とは発電機のことですね。アタックの原動力になっているという意味でしょうか。試合の模様はこちら。
対サラセンズ 34-21 負け
フル出場。試合は負けたものの、今シーズン2つめのトライもスコア。スクラムや密集で大変な体力を使うプロップというポジションで、いくつもトライを取れるというのは珍しいことです。それだけ運動量もあるということですね。ハイライトはこちら。
対ライトニング 17-12 勝ち
64分まで出場。周りを見ながらよく動いていました。試合の模様はこちら。
すっかりレギュラーとして定着し、柱となる活躍をしていますね。
鈴木彩香は故障のため戦線離脱するも、前向きに準備中
鈴木彩香選手は、初めて出場したシャークス戦で受けたタックルで脳震盪の症状が出て、戦線離脱。バイクを使った有酸素系の練習メニューのみこなしているようです。
ワールドカップが2022年に延期になったことは、もう1年選手生活を続けるためにスポンサー探しなどもしなければならないことから、戸惑いもあったようですが、今は、それまでに何ができるかということや、セカンドキャリアについて考えたり、前を向いて進み始めているようです。
また、チームメイトとの交流を通して、日本の女子ラグビーの方がまだ恵まれていると感じる部分もあったり、プレーで結果を出すだけが貢献ではないと、視野が広がったり、マインドの変化も感じているようです。
ワスプス対エクセターの試合があった際には、エクセター所属の加藤幸子と、スーパーで買っておいた寿司をご馳走していろいろなことを話したようです。
脳震盪の影響がどこまで出るかまだ分からず、選手としてワールドカップを迎えられるかも不安がある状況ですが、プレーだけでない貢献の仕方で、2022年ワールドカップでの日本代表の躍進に関わっていってくれると思います。
平野恵里子は2試合に出場、チームは首位を狙える位置
平野恵理子選手は、3月に行われた2試合で両試合とも出場。
対シスネロス 5-13 負け
けが人続出の激しいゲームとなりましたが、14番をつけてフル出場。試合の模様はこちら。
対サンセ・スクラム 41-5 勝ち
ボールを良く動かしチームは勝利。平野選手も、相手を引きずりながらゴール5mまで迫る場面がありましたが、トライには一歩及ばず。試合の模様はこちら。
チームは現在3位につけており、4月11日の次戦の結果次第では1位に浮上できるそうですよ。
また、ワールドカップが2022年に延期になったことに関しては、平野選手も前向きに捉えていて、6月のスペインリーグの決勝までこちらでプレーできること言うことで、更にスペインで力を付けたいと考えているようです。
3人の活躍、また、2022年の女子ラグビーワールドカップに向けての日本代表の強化もこれからますます注目ですね!
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